米イリプサ社が創製、三和化学研究所と共同販促
アステラス製薬株式会社は3月17日、高リン血症治療剤「キックリン(R)カプセル250mg」(一般名:ビキサロマー)について、日本での効能・効果追加の承認申請を行ったことを発表した。
同剤は、アミン機能性ポリマーであり、消化管内でリン酸と結合し体内へのリン酸吸収を阻害することにより、保存期慢性腎臓病患者においても血清リン濃度を低下させることが期待される。
米イリプサ社(現アムジェン子会社)が創製し、2006年4月に、日本における独占的開発・販売権に関するライセンス契約を締結していた。日本での開発・販売は、アステラス製薬が手掛けており、三和化学研究所と共同販促を実施している。
保存期の慢性腎臓病患者への使用を目指す
日本においては2012年6月に、透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善の効能・効果で発売を開始。今回の効能・効果追加の承認申請では、保存期の慢性腎臓病の患者にも同剤を使用できることを目指しているという。
なお、今回の承認申請は、保存期慢性腎臓病患者を対象として日本で実施した、キックリンカプセル250mgの有効性及び安全性を確認する第3相試験(プラセボ対照二重盲検比較試験及び長期試験)の結果に基づいて行われた。
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・アステラス製薬株式会社 ニュースリリース