Windows OSタブレット端末の追加導入
東京大学は1月21日、携帯情報端末を活用した障害児の学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト2015 ~魔法の宿題~」の協力校の募集を開始したと発表した。このプロジェクトは同大先端科学技術研究センター、ソフトバンクモバイル株式会社、株式会社エデュアスによって行われる。
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「魔法のプロジェクト」とは、携帯電話・スマートフォン等の情報端末の活用を、障害を持つ子どもたちの生活や学習支援に役立てることを目的とし、2009年から行われている研究事業。携帯情報端末を実際に教育現場で活用してもらい、その有効性を検証し、具体的な活用事例を発表していくことで、障害を持つ子どもの学習や社会参加の機会を増やすことを目指しているという。
同プロジェクトでは、特別支援学校・特別支援学級の障害児および通常学級の発達障害児を対象に、携帯情報端末を一定期間無償で貸し出し、教育現場や日常生活の場などで活用する実践研究を実施。今回は初めてWindows OSタブレットを導入し、児童・生徒個々の特性に合わせた支援を強化する。「魔法の宿題」という名称には、全ての児童・生徒に同じ「宿題」を与えるのではなく、児童・生徒の特性や能力に合わせたデバイスをそれぞれに合った方法で、学習・生活支援の道具として活用することで、障害のある児童・生徒にできることの幅を広げてほしいという願いが込められているという。
個々の児童・生徒の特性に合わせた支援を強化
応募資格は、日本国内の特別支援学校、小中学校・高等学校の特別支援学級およびインクルーシブ教育もしくは発達障害の指導に取り組む学級、障害者職業訓練校、障害者能力開発校で、障がいの種別、公立・私立は問わない。募集期間2月23日 午後5時までで、貸出期間は今年4月~2016年3月末の1年間。応募方法や詳細は、専用サイトに記載されている。
今回のプロジェクトでは、より質の高く、きめ細やかな支援を行えるよう、魔法のプロジェクトが認定する「魔法のティーチャー」による地域セミナーを、協力校の先生および一般の人を対象に実施。魔法のティーチャーとは、携帯情報端末の機能やアプリを障害のある子どもたちの学習・生活の支援にどのように生かしていくべきかを理解し、個々の教育的ニーズに合わせた支援を実践できる先生のこと。昨年の「魔法のプロジェクト2014 ~魔法のワンド~」協力校の中から初めて2人の先生が認定されるという。魔法のプロジェクトでは、今後も先生の育成を強化し、魔法のティーチャーを増やしていく予定としている。
▼外部リンク
・東京大学 記者発表一覧
・魔法のプロジェクト ホームページ