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日本大学工学部 位相シフト法による携帯型「乳がんチェッカー」を開発

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2012年11月27日 PM12:13

位相シフト法による血圧測定

日本大学工学部は「MEDICA 2012(国際医療機器展)」(11月14~ 17日)で、指を触れるだけで測れる新方式の血圧測定機器を出展した。カフ(圧迫帯)は不要。ボタン形状の部品に指を触れるとすぐに血圧が計測されるから、乳幼児、高齢者の血圧測定が便利になる。

使われているのは「位相シフト法」という技術。外部駆動電源は使わず、信号のセンシングでシステムを動かす。この技術のおかげで部品点数をおさえることができて、小型化が実現している。

ボタン形状の箇所には発光ダイオード(LED)とフォトトランジスタが内蔵されている。LEDが発した光を指に反射させ、それをフォトトランジスタが検出するしくみだ。

位相シフト法による乳がんチェック

携帯型の「乳がんチェッカー」もあわせて展示された。これにも位相シフト法が使われている。胸部に当てる面にLEDの発光素子と受光素子を配置。装置から発した波長850nmの光を胸部に反射させ、その反射光を検出する。血管が集まると周囲に比べて色が変化して、反射光が減る。つまり、その部分ががんに該当する。

前回の「MEDICA2011」にも出品された同装置。マンモグラフィのように挟み込む必要がなく、胸部に当てるだけでよい。もともと片手で持てるサイズだったが、今回はさらに小型化した。音や光が反応を知らせるという工夫もこらしている。

▼外部リンク


http://www.ee.ce.nihon-u.ac.jp/~omata/

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