薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会は14日、第1類に分類されている「ロキソプロフェンナトリウム水和物」(第一三共ヘルスケア:ロキソニンSほか)のリスク区分について審議した。下部組織の調査会がまとめた指定第2類に引き下げる案に対して、委員から慎重な意見が相次いだため、第1類に据え置くことを決めた。
今年8月の安全対策調査会では、指定第2類に分類されているイブプロフェンやアスピリンなどの解熱鎮痛剤と比較しても特に注意が必要な副作用が認められなかったことなどを踏まえ、妊娠末期の女性に対して禁忌であること、長期連用しないなどの情報提供を確実に行うことなどを条件に、指定第2類に引き下げることが適当との案をまとめ、パブリックコメントを募集していた。