医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ネキシウムの難治性逆流性食道炎に対する用法・用量の追加を申請-AZ

ネキシウムの難治性逆流性食道炎に対する用法・用量の追加を申請-AZ

読了時間:約 1分7秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年11月08日 AM10:00

PPIの投与回数増加で、難治性重症患者も治癒にいたる可能性

アストラゼネカ株式会社は10月31日、同社の取り扱うプロトンポンプ阻害薬(PPI)「(R)カプセル10mgおよび20mg(一般名:エソメプラゾールマグネシウム水和物)」について、標準量のPPI治療では効果が不十分な成人難治性逆流性食道炎に対する用法・用量の追加を内容とする承認事項の一部変更承認申請を行ったことを発表した。


画像はwikiメディアより引用
Author : Steven Fruitsmaak

この申請は、「1回20mgを1日2回、さらに8週間経口投与」の用法・用量を可能とするためのもので、現状の治療では効果が不十分な患者に対し、新たな治療選択肢を提供することを目指すとしている。

同社によると、逆流性食道炎患者に対し、標準とされる8週間のPPI治療を施しても、およそ10~20%の患者では治癒が得られていないといい、こうした難治性重症患者の多くでは、PPIの投与回数を増やすことで、治癒にいたる可能性があるという。

ガイドラインにおいて第一選択薬のPPI

逆流性食道炎では、多くの患者で胸やけや呑酸などの症状が現れ、QOLの低下につながっている。こうした症状発現を改善するPPIによる内科的治療は、胃食道逆流症診療ガイドラインにおいても第一選択に位置づけられており、広くその有効性が認められている。

ネキシウムカプセルは、胃酸分泌の最終過程を担うプロトンポンプを選択的に阻害することで、優れた酸分泌抑制効果を発揮し、酸関連疾患で高い臨床効果を生む薬剤として知られている。日本国内では、成人の酸関連疾患を適応対象として、2011年9月15日から販売されており、アストラゼネカが第一三共株式会社とコ・プロモーションを展開している。

▼外部リンク
アストラゼネカ株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK