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西暦200年 歯周病は今より少なかった

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2014年11月06日 AM10:00
昔の人の方が、歯茎が健康だった?

西暦200年から400年頃、現在のイギリスにあたるブリタニアに住んでいたローマ人には歯周病が少なかった、という気になる研究結果が発表されました。


画像はwikiメディアより引用

これは、当時のものとされる303の頭蓋骨を分析して明らかになったそうです。

頭蓋骨には、何らかの炎症を抱えていた痕跡が現れているものもありました。特に虫歯は、現代人よりも高い割合でみられ、約半数の人が抱えていたとされています。一方で、歯周病にかかっている人たちの割合が低いことも分かりました。

秘密は生活習慣にあった?

現代人の15%以上がかかっているとされる歯周病ですが、この研究では、当時のローマ人の罹患率はわずか5%程度とされています。原因として考えられるのが、この民族の生活習慣。たばこを吸う習慣がなかったこと、そして、糖尿病にかかっている人が少なかったことが、影響しているとみられています。現代でも、たばこと糖尿病は、歯周病のハイリスク要因として知られています。

また、当時の寿命は40代とされており、小さい子どものうちに命を落とす人も多くいたとされています。40代まで生き延びた人の死因の大半が、何らかの感染症によるものであったと解釈されています。医療の面では、過酷な環境に置かれながらも、歯周病の罹患率にこれほどの違いが見られることは驚くべきことです。

生活習慣病や慢性病にかかるのを防ぐために、禁煙を行ったり、健康的な食生活を心がけたりすることの重要性が再認識される報告ですね。

▼外部リンク
The prevalence of periodontal disease in a Romano-British population c. 200-400 AD
Romans had less gum disease than modern Britons

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