医療機器や産業機械の予兆診断アプリケーションを構築
株式会社日立ハイテクノロジーズと日本マイクロソフト株式会社は10月15日、医療機器や産業機械などの機器や設備の安全・安定稼動を支えるクラウドサービスのグローバル展開において協業すると発表した。
画像はプレスリリースより
両社はこの協業によって2015年4月から、医療機器や産業機械などの故障や誤動作の兆候を予測して機器の安全・安定稼動を支えるサービス「BD−CUBE」の提供を開始する予定。
日立ハイテクは同サービスにおいて、機器の稼動データを分析する独自の予兆診断アプリケーションを日本マイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」上に構築するという。
Microsoft Azureはグローバルなクラウドサービスとして、同サービスを国内および海外で販売可能であり、国内メーカーのグローバル展開も支援することができると判断し採用された。
3年間で50社へのサービス提供目指す
安全で安定した稼動が求められる医療機器や産業機械などの機器や設備は、稼動停止を避けるために機器の稼動状態をリアルタイムに監視して高精度な予兆分析を行い、いつでもどこでも対処できる仕組みが求められている。
日立ハイテクは、今年7月から提供している装置や設備の利用現場から安全にデータ収集するサービス「Axeda IoT/M2Mプラットフォーム」に加え、同サービスを提供することで、機器や設備のメーカーや保守サービス提供者に対し、グローバルな予兆保全による、機器の安全・安定稼動と保守の効率化を実現するとしている。
今後は薬事法の改正で医療機器製造業がこれまでの許可制から登録制に変わり、製造・販売の参入障壁が下がることなどから、同サービスの需要は拡大すると予測されている。両社は同サービスのグローバル展開に際して、サービスの構築・運用の技術面とマーケティングの両面で連携し、3年間で50社へのサービス提供を目指すという。
▼外部リンク
・株式会社日立ハイテクノロジーズ ニュースリリース