医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > エーザイの抗てんかん剤「BANZEL」 LGSにおける小児適応の申請をFDAが受理

エーザイの抗てんかん剤「BANZEL」 LGSにおける小児適応の申請をFDAが受理

読了時間:約 1分6秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年10月17日 PM06:45

重点疾患領域であるてんかん領域でさらなるラインアップ

エーザイ株式会社は10月15日、米国子会社のエーザイ・インクが提出していた、「BANZEL(R)(一般名:)」に関する、レノックス・ガストー症候群(LGS)における小児適応に関する追加申請について、FDAに受理されたことを発表した。


この画像はイメージです

BANZELは、既存のてんかん治療剤とは異なる構造を持つ新規トリアゾール誘導体で、てんかん発作の原因となる神経細胞の過剰興奮に関与する脳内の電位依存性ナトリウムチャネルの活動を調節することにより、抗てんかん作用を発現すると考えられている。

てんかん領域を重点疾患領域と位置づける同社は、プレスリリースで「てんかん領域での製品開発力を高め、豊富な製品ラインナップに基づいた複数の治療オプションを提供することで、てんかん患者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上に、引き続き貢献してまいります」とコメントした。

レノックス・ガストー症候群とは

(LGS)は希少かつ重篤なてんかん症候群のひとつで、通常は就学前の小児で発症する。複数のてんかん発作型を示し、発作が頻回に発生することに加え、知的発達の遅れやパーソナリティ障害を伴うことがこの疾患の特徴。ほとんどの症例で強直発作、脱力発作および欠神発作が認めらるほか、強直間代発作やミオクロニー発作などを発現する場合もある。

強直発作や脱力発作は、LGSに特徴的な発作のひとつで、外傷予防のために顔面保護機能付きのヘルメットを装着することもある。LGSの治療は抗てんかん薬による薬物治療が主体だが、薬物治療で発作の抑制が困難な重症例には外科的手術が行われる場合もある。(

▼外部リンク
エーザイ株式会社 ニュースリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK