医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 難治性高コレステロール血症に新薬、悪玉コレステロールを低下

難治性高コレステロール血症に新薬、悪玉コレステロールを低下

読了時間:約 39秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年05月18日 PM05:00
アンチセンス法による新たなアプローチ

国立循環器病研究センターなどの研究グループが、悪玉コレステロールを下げる新薬を開発したと発表した。

悪玉コレステロールは、本来は体に欠かせないものだが、増え過ぎると血管壁の内膜にたまり、動脈硬化を引き起こす危険な物質になる。

マウスで実証

研究グループでは、難治性の高コレステロール血症マウスに対し、特定の遺伝子の動きを抑制するアンチセンス法を使ったところ、コレステロールを調節するLDL受容体を壊すPCSK9というタンパク質の発現が低下し、悪玉コレステロールを大きく下げる結果を示した。

多岐に活用できる可能性

この薬剤の技術は、遺伝子の情報があれば、がんや感染症、自己免疫疾患などの原因となる遺伝子の発現を低下させることが出来るので、さらなる応用も可能であると思われる。

▼外部リンク

国立循環器病研究センター プレスリリース 平成24年5月16日
http://www.ncvc.go.jp/pr/release/003944.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療 医薬品・医療機器

  • 加齢による認知機能低下、ミノサイクリンで予防の可能性-都医学研ほか
  • EBV感染、CAEBV対象ルキソリチニブの医師主導治験で22%完全奏効-科学大ほか
  • 若年層のHTLV-1性感染症例、短い潜伏期間で眼疾患発症-科学大ほか
  • ロボット手術による直腸がん手術、射精・性交機能に対し有益と判明-横浜市大
  • 前立腺がん、治療決定時SDMが患者の治療後「後悔」低減に関連-北大