実務経験がない従業員に虚偽の証明書を発行
大手スーパーの「西友」が、薬剤師でなくても一部のOTC薬が販売できる「登録販売者」試験に必要な「実務経験証明書」を、虚偽発行した可能性があることが判明した。
現在都道府県と厚生労働省などが調査を開始しているが、「西友」では、現在調査中でコメントができないとしている。
虚偽発行による証明書で受験をした人数は、少なくとも19都道府県で約200人に上る可能性があるが、合格者数は分かっていない。
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責任者の認識がずれていたとする西友
登録販売者になるには、医薬品の販売において一定の実務経験等を有する者が都道府県知事の行う試験に合格する必要がある。平成23年度末で、各都道府県に登録されている登録販売者の総数は約11万人となっている。
「西友」では、
「証明書は各店の医薬品販売責任者が記載して東京本社に送付し、本社で代表者印を押していた」
「責任者の認識がずれていた。本社は証明書の内容に間違いはないだろうと(虚偽記載に)気付かず発行していた」
「責任者の認識がずれていた。本社は証明書の内容に間違いはないだろうと(虚偽記載に)気付かず発行していた」
などと、自治体に説明しているそうだ。
虚偽証明による不正受験の規模としては、2009年に登録販売者の制度が新設されて以降、最大級と見られる。
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