■医療安全学会学術総会で討論
医薬品の安全管理を、急性期病院から在宅につなぐ体制を模索するパネル討論が、22日に都内で開かれた第1回日本医療安全学会学術総会で行われた。2025年に向けた医療の機能分化が進められる中、薬物治療を受けている患者の安全管理をシームレスに行っていく仕組みはないのが現状。パネル討論では、急性期病院、療養病床、在宅医療それぞれの安全管理の取り組みが示され、特に薬剤師が介入するに当たって、退院時に在宅を視野に入れたシンプルな処方を提案できるかがカギになると指摘された。
厚生労働省は医療提供体制の改革に向け、病床機能の分化、地域連携を進める方向へと大きく動き出している。その中で、医薬品の安全管理も、確実に病院から地域へつないでいく仕組みが求められている。