早くやめるほど良い結果に
新しい研究結果で、喫煙は女性の寿命を10年縮めるが、早期に禁煙が成功すればその危険性は減少することが判明した。
(画像はイメージです)
英女性1万人以上を対象
研究では1万人以上の50から65歳までのイギリス女性を対象に調査を開始し、12年間追跡した。そのうち、20%の女性は喫煙者、52%は喫煙経験がなかった。
その結果、調査を始めてなお3年間喫煙していた女性達は、次の9年以内に死亡する例が非喫煙者の3倍も多かった。
3倍という死亡率の高さから、50、60、70代の全女性の3分の2は、喫煙が死亡の原因になっていると、研究者達は推測している。
40代で禁煙すれば90%リスクが減少
10月27日にランセットに掲載された研究結果によると、喫煙者の死亡のリスクは喫煙量に比例して急激に上がり、また、調査を始めた時点でヘビースモーカーでなくとも(1日に1から9本まで)非喫煙者と比べて2倍のリスクがあると思われる。
また、研究では、40歳までに禁煙できた女性の死亡リスクは、喫煙を続けている人のリスクに比べ90%も減少し、30歳まで止めた女性は97%まで減るとした。
「男女共に、喫煙すれば死亡率は上がるが、女性にしろ男性にしろ、中年になる前にタバコをやめると10年長生き出来る。」
と、研究チームの1人であるイギリス、オックスフォード大学リチャード・ぺト氏は述べている。
▼外部リンク
ランセット誌
http://www.thelancet.com