アレルギー性鼻炎の併発は多い、食物アレルギー患者では64%にのぼる
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、ならびに食物アレルギーの患者では、半数以上がアレルギー性鼻炎を併発していることが明らかになった。これはアレルギー疾患対策の均てん化に関する研究班(研究代表者・国立成育医療研究センター・斎藤博久)が2014年2~3月に行った医師・患者双方の大規模全国調査におけるスクリーニング調査で判明したもの。この調査は、患者側の要望(厚生労働省疾病対策課アレルギー対策作業班2011年2月会議)を受けて厚生労働省と日本アレルギー学会が協力する形で実現した。
アレルギー患者は、成人の3人に2人、小児の4人に3人が定期受診
アレルギー疾患の患者は、定期的にかかりつけの医療機関を受診している割合が、食物アレルギーの成人患者を除いて、総じて比較的高い。調査回答者全体では、成人患者の65%、小児患者の76%が定期通院をしていた。なお通院先は、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎では6割程度が診療所だが、気管支喘息では病院と診療所がほぼ同数であり、食物アレルギーでは逆に診療所が4割程度と病院の方が多くなっている。
今回の調査は以下サイトで情報公開している。
⇒『全国のアレルギー治療実態とガイドラインのギャップ』