6年制薬学教育のモデルコアカリキュラム改訂作業を終え、4年制薬学教育のあり方が問われている中、日本学術会議は薬学教育全体を俯瞰しつつも4年制薬学教育の焦点にした「参照基準」作成に本格的に取り組むことにしている。これに先立ちこのほど、「薬学教育への期待:4年制薬学教育のあり方と参照基準の作成に向けて」をテーマにキックオフ・シンポジウムを開いた。
文部科学省高等教育局医学教育課の丸岡充薬学教育専門官は各演者の講演を踏まえ、「課題として6年制との距離感、多様性をどう確保するか。また、どちらかというとリーダー的人材育成の役割があり、どう確保するか。一方で医療への貢献ということもある」と参照基準作成の焦点を示すと共に、各大学の積極的な参加と議論に期待を寄せた。