コラゲナーゼ製剤「ザイヤフレックス」の承認を申請
旭化成ファーマ株式会社は7月31日、デュピュイトラン拘縮治療薬「ザイヤフレックス」について、厚生労働省に対し、同日、製造販売承認申請を行ったと発表した。
画像はwikiメディアより引用
手のひら内部の線維組織、腱膜が肥厚し、病態の進行とともに手指の屈曲拘縮が生じるデュピュイトラン拘縮は、北欧系の白人に多い疾患だが、発症機序については不明な点が多い。また、現在日本国内では手術以外に治療法がなく、同剤が承認されれば、初めて国内における薬物治療の道が開けることとなる。
Auxilium社が開発、海外では複数国ですでに承認取得
ザイヤフレックスは、米Auxilium Pharmaceuticals, Inc.が開発した薬剤。2011年3月に、旭化成ファーマがAuxilium社より日本における独占的開発・製造・販売権を取得し、国内での開発を進めてきていたという。
商品名は「ザイヤフレックス 注射用0.58mg」の予定で、効能・効果は「触知可能な拘縮索を有するデュピュイトラン拘縮」を予定している。グラム陽性細菌であるクロストリジウム ヒストリチクム菌由来のコラゲナーゼ製剤で、デュピュイトラン拘縮に対し、手術以外の効果的治療法を提供することを目的に、局所注射剤として開発された。米国、欧州、カナダ、オーストラリアなどでは、成人の触知可能な拘縮索を有するデュピュイトラン拘縮の適応ですでに承認を取得し、販売されている。(紫音 裕)
▼外部リンク
・旭化成ファーマ株式会社 プレスリリース