小児の胃酸関連疾患への適応拡大を目的に
アストラゼネカ株式会社は7月15日、プロトンポンプ阻害剤「ネキシウム(R)カプセル」および「エソメプラゾールマグネシウム水和物」懸濁液用顆粒剤の2剤型について、小児における胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など胃酸関連疾患への適応拡大を目的とした臨床試験を開始したことを発表した。
画像はwikiメディアより引用
この臨床試験は、1~14歳までの小児を対象に、ネキシウムカプセル、エソメプラゾールマグネシウム水和物懸濁液用顆粒剤の10mg、20mgの安全性、薬物動態、薬力学、有効性を検討するものだ。
すでに70か国以上で小児への使用が可能
成人の胃酸関連疾患治療にはプロトンポンプ阻害剤が第一選択薬とされているが、国内では小児に対する効能・効果は承認されていない。しかし、食事の欧米化などにより、逆流性食道炎の小児患者が増えつつあることから、医療関係者から小児適応での開発が求められていた。
海外では米国やカナダ、スウェーデンをはじめとする世界70か国以上で、エソメプラゾールマグネシウム水和物の小児への使用が認められている。また、懸濁液用顆粒剤は、米国で2006年10月に1~11歳向けとして初めて承認されており、12~18歳への適応は80か国以上にのぼる。(小林 周)
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・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース