厚生労働省、マイコプラズマ肺炎に関するQ&Aを改訂
厚生労働省は感染症の情報を広く国民に伝える取り組みの一環として、マイコプラズマ肺炎に関するQ&Aの改訂を行った。
(この写真はイメージです)
このQ&Aはマイコプラズマ肺炎についての理解を一般の人々に深めてもらうことを目的とし、厚生労働省が国立感染研究所の協力のもと、昨年の12月に作成し、ホームページに掲載したもので、今回はその改訂が行われた。
感染ルートや発症した時に現れる症状、治療方法や予防法など、マイコプラズマ肺炎に関する知識が6つのQ&Aとして整理され掲載されている。なお、今後も知見の進展などに合わせて、随時更新されていく予定になっている。
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」と呼ばれる細菌に感染することによって発症する呼吸器感染症の一種であり、患者の約80%が14歳以下という、主に小児や若い人が罹りやすい病気だ。
患者の咳のしぶきを吸い込んだり、身近で接触することなどに
よって感染し、2~3週間の長い潜伏期間を経て発症する。発症後の症状としては、発熱、全身倦怠、頭痛、痰を伴わない咳などがあり、熱が下がった後も長期(3~4週間)に渡って咳が続くのが特徴だ。
多くの人は感染しても比較的軽い症状である気管支炎で済むが、一部の人は重症化し、肺炎に至ることもあるので注意が必要だ。
感染した場合は、抗生物質による治療を行う。予防法としては、通常の風邪やインフルエンザと同様に普段から手洗いを行うと同時にマスクを着用し、咳による感染を防ぐこととされている。
▼外部リンク
厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou30/