総長、医学部長、附属病院長宛に
東京大学医学部医学科6年の岡﨑幸治氏をはじめとする現役の東大医学部生が、一連の東大医学部の不祥事について学生への説明を求める公開質問状を、濱田純一 東京大学総長、宮園浩平 東京大学大学院医学系研究科長・医学部長、門脇孝 東京大学医学部附属病院長宛に提出した。
質問状では、
今年1月から、東大医学部は立て続けに多くの報道で、患者さんの権利を蔑にした臨床研究の不正や、製薬会社との癒着が指摘されております。
ある教授の先生は、降圧剤の製薬会社が不正に関与した臨床研究疑惑が持ち上げられ、元職場の千葉大学では論文の撤回勧告が出されたようです。別の教授の先生に於いては、製薬会社がお膳立てした白血病薬の臨床研究で、患者さんの個人情報が流出させられたと報道されています。更に、東大医学部の教授の先生が責任者を務める、国民の多額の税金が投じられたアルツハイマー病研究の国家プロジェクトでは、データ改ざん疑惑が報じられています。
私達はメディアで述べられていることが全てだとは思っておりません。しかし、学生の立場からは、先生方から今の東大医学部の状況についてご説明が無ければ、信じたくないことも信じざるを得ないのであります。(公開質問状より引用)
ある教授の先生は、降圧剤の製薬会社が不正に関与した臨床研究疑惑が持ち上げられ、元職場の千葉大学では論文の撤回勧告が出されたようです。別の教授の先生に於いては、製薬会社がお膳立てした白血病薬の臨床研究で、患者さんの個人情報が流出させられたと報道されています。更に、東大医学部の教授の先生が責任者を務める、国民の多額の税金が投じられたアルツハイマー病研究の国家プロジェクトでは、データ改ざん疑惑が報じられています。
私達はメディアで述べられていることが全てだとは思っておりません。しかし、学生の立場からは、先生方から今の東大医学部の状況についてご説明が無ければ、信じたくないことも信じざるを得ないのであります。(公開質問状より引用)
と学生に対する説明を求めている。
現役学生の不安「本当に東大病院では患者第一の医療が実践されているのか」
また、同質問状では、
学生は病院実習で、医学の知識だけでなく、患者さんと向き合う姿勢を学んでおります。患者さんを受け入れてから、問診し、ミーティングで患者さんの病態を検討し、治療から退院へと見送るまで。私達は指導医の先生方の熱心な診療現場を拝見し、学ばせて頂きました。しかし、これまでのメディアの報道を聞くにつけ、東大医学部で学んでいることに私達は自信が持てなくなっております。「本当に東大病院では患者第一の医療が実践されているのか。」先生方にこのような感情を抱きながら指導を受けておりますと、「東大医学部の先生方に御指導頂いている自分達は、患者さんを救う真摯な医療を、果たして将来国民の信用を得て実践できるのか。」という不安が拭えないのです。(同質問状より引用)
と現役学生の不安も記している。(QLifePro編集部)