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【速報】日本糖尿病学会がSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendationを公表

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2014年06月13日 PM05:32

重篤な副作用が発症との報告も

京都大学大学院医学研究科 ・内分泌・栄養内科学 稲垣暢也氏らから構成される日本糖尿病学会「SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会」が6月13日、SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendationを公表した。

同委員会では、予想された副作用である尿路・性器感染症に加え、重症低血糖、ケトアシドーシス、脳梗塞、全身性皮疹などの重篤な副作用が発症、としている。具体的なRecommendationの内容は以下。

  • (1) SU 薬等インスリン分泌促進薬やインスリンと併用する場合には、低血糖に十分留意して、それらの用量を減じる(方法については下記参照)。患者にも低血糖に関する教育を十分行うこと。
  • (2) 高齢者への投与は、慎重に適応を考えたうえで開始する。発売から3ヶ月間に65歳以上の患者に投与する場合には、全例登録すること。
  • (3) 脱水防止について患者への説明も含めて十分に対策を講じること。利尿薬との併用は推奨されない。
  • (3)発熱・下痢・嘔吐などがあるときないしは食思不振で食事が十分摂れないような場合(シックデイ)には休薬する。
  • (5)本剤投与後、皮疹・紅斑などが認められた場合には速やかに投与を中止し、副作用報告を行うこと。
  • (6)尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行って、発見に努めること。問診では質問紙の活用も推奨される。
  • (7)原則として、本剤は他に2剤程度までの併用が当面推奨される。
  • (日本糖尿病学会 重要なお知らせより引用)

副作用の事例と対策の解説も

同委員会では、「重症低血糖」「ケトアシドーシス」「脳梗塞」「全身性皮疹・紅斑」の、副作用の事例と対策も公表している。

「脳梗塞」では、以下のように記されている。

3例の脳梗塞が報告された。3例は重篤、1例は非重篤とされ、年齢は50代から80代である。SGLT2阻害薬の添付文書には、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導すること、体液量減少を起こしやすい患者では、脱水や脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意することとしている。脱水が脳梗塞発現に至りうることに改めて注意を喚起し、高齢者や利尿剤併用患者等の体液量減少を起こしやすい患者に対するSGLT2阻害薬投与は、十分な理由がある場合のみとし、特に投与の初期には体液量減少に対する十分な観察と適切な水分補給を必ず行い、投与中はその注意を継続する。また、脱水がビグアナイド薬による乳酸アシドーシスの重大な危険因子であることに鑑み、ビグアナイド薬使用患者にSGLT2阻害薬を併用する場合には、脱水と乳酸アシドーシスに対する十分な注意を払う必要がある。

(同お知らせより引用)

(

▼外部リンク
一般社団法人日本糖尿病学会 重要なお知らせ

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