オーファンドラッグとオーファンデバイス
独立行政法人医薬基盤研究所は5月29日、かねてより支援してきたオーファンドラッグ1件、オーファンデバイス1件が、医薬品として厚生労働大臣の承認を取得したと発表した。
画像はプレスリリースより
難治性疾患の医薬品や医療機器は、医療上の必要性が高いにもかかわらず、患者数が少ないため、開発投資がままならず、なかなか研究が進まないのが現状だ。
同研究所では、厚生労働大臣から「希少疾病用医薬品」または、「希少疾病用医療機器」の指定を受けたオーファンドラッグ、オーファンデバイスの開発企業を対象に、開発振興事業を実施しており、助成金の交付、指導や助言、税制上の優遇措置を受けるための証明書の発行などを行っているという。
医薬基盤研究所の支援事業
今回承認を取得したオーファンデバイスは、センチュリーメディカル株式会社の「植込み型補助人工心臓システム」。これは、心臓移植適応の重症心不全患者で、薬物療法や体外式補助人工心臓など補助循環法によっては機能の維持が難しく、心臓移植以外に選択肢がない症例において、心臓移植までの循環改善に使用される機器であるという。
また同じく今回承認されたオーファンドラッグは、塩野義製薬株式会社の「イムノマックス-γ」。菌状息肉症、セザリー症候群に効果があるとされる医薬品である。(白井蓮)
▼外部リンク
独立行政法人医薬基盤研究所 プレスリリース
http://www.nibio.go.jp/news/2014/05/001003.html