受診患者数推計は前週比の約2倍、AH1pdm09が94%
国立感染症研究所は12月20日、2024年第50週:12月9日~12月15日(12月18日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2024年第50週の定点当たり報告数は19.06(患者報告数9万4,259)となり、前週の定点当たり報告数9.03よりも増加した。都道府県別では大分県(37.22)、福岡県(35.40)、鹿児島県(29.00)、愛媛県(28.90)、佐賀県(28.55)、千葉県(24.49)、愛知県(23.82)、北海道(22.58)、鳥取県(21.97)、大阪府(21.79)、広島県(21.79)、長野県(21.55)、島根県(20.82)、岐阜県(20.76)、山口県(20.73)、三重県(20.51)の順となった。全国47都道府県で前週の報告数よりも増加した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約71.8万人(95%信頼区間:66.9~76.6万人)となり、前週の推計値(約34.7万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約5.9万人、5~9歳が約12.3万人、10~14歳が約12.9万人、15~19歳が約7万人、20代が約5.3万人、30代が約5.7万人、40代が約8万人、50代が約7.4万人、60代が約3.6万人、70歳以上が約3.6万人となっている。また、2024年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約167.8万人となった。
全国の保健所管轄区域のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は67か所で、25都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は347か所で、45都道府県に分布していた。
基幹定点医療機関から報告された、インフルエンザによる入院患者数は1,316例であり、前週(628例)から増加した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(40例)、1~4歳(182例)、5~9歳(143例)、10代(71例)、20代(25例)、30代(24例)、40代(42例)、50代(82例)、60代(115例)、70代(226例)、80歳以上(366例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2024年第46週~2024年第50週)ではAH1pdm09が176件(94%)、AH3亜型が8件(4%)、B型が4件(2%)の順であった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ