文部科学省の大学設置・学校法人審議会は10月29日、2025年度開設予定の大学等の設置に関する答申を公表し、岡山理科大学に新学科を開設する加計学園に対して、法人全体として定員未充足の改善に努めるよう求めた。同学園が運営する千葉科学大学薬学部薬学科等の定員充足状況が悪化している現状を踏まえて指摘した。
岡山理科大は、生命科学部に定員70人の医療技術学科の設置認可申請を行っている。今回の答申で設置を「可」とされたが、答申の附帯事項では、同大の複数の学部学科だけでなく、同学園が運営する6年制の千葉科学大薬学部薬学科や危機管理学部保健医療学科等も引き合いに、「定員充足状況が悪化している組織があることから、法人全体として設置校の今後のあり方を検討し、定員未充足の不断の改善等に努めること」を学園側に遵守事項として求めた。