厚生労働省は25日、2025年度薬価改定に向け、24年度薬価制度改革実施後の補正加算の適用状況を、中央社会保険医療協議会薬価専門部会に報告した。前年度より加算率の合計が50%以上の成分数が増え、充実が図られた小児加算の加算率5%以上が付与された成分数も増加した。委員からは、改革によるイノベーション推進が評価される一方、国民皆保険制度の持続性とのバランスを考慮するよう求める声が相次いだ。
24年度改革では新薬収載時の補正加算として、小児加算の充実、日本に迅速に導入された品目を評価する迅速導入加算の新設などが行われた。