■新卒離職防止策も課題
今年度から全国で第8次医療計画がスタートしたのを受け、関東・東海の各県では病院薬剤師会と行政が連携した病院薬剤師確保策が動き出している。大学薬学部がない茨城県は、奨学金返済支援事業や順天堂大学薬学部の地域枠創設を通じて不足地域への定着を図る。千葉県や神奈川県、静岡県では大学と連携した薬学生向けの職場体験プログラムの実施や薬剤師確保専用ホームページの開設、入職者の離職防止のための研修会実施を検討する。
茨城県は7月、病院薬剤師会などが参画した「茨城県病院薬剤師確保連絡協議会」を発足。今年度から奨学金の返済残高のある既卒薬剤師や奨学金の貸与を受けている大学薬学部5~6年生を対象とした奨学金返済支援事業を開始する。