睡眠中にサインを発している子どもたち
日本でもいじめは社会的な現象になっています。そして、いじめの経験に対して口を閉ざしている子供たちが多いことも知られています。
(この画像はイメージです)
悪夢、夜驚症、夢遊病の割合が増加
イギリスの専門家が長期的な調査を行ったところ、いじめの経験を持つ子供たちの間では、悪夢や夜驚症、夢遊病という症状が見られる確率が高まることが分かりました。
この調査では、6,438人の子供たちに8歳の時と10歳の時にいじめの経験についての聞き取りを行い、12歳の時に悪夢や夜驚症、夢遊病など、睡眠時に現れる症状の有無について確認を行いました。
すると、12歳の時点で24.2%(1,555人)が悪夢をたびたび見ると答え、9.3%(598人)で夜驚症、12.6%(814人)で夢遊病が認められました。全体では、何かしらの症状がある子供が、36%(2,315人)となりました。
8歳、または10歳の時にいじめられた経験を持つ子供たちの間で、このような症状を示す割合が高く、いじめた経験といじめられた経験の両方を持ち合わせている子供たちでは、さらに割合が高くなっていたそうです。
子どもが夜中に突然悲鳴を上げたり、眠ったまま歩き回ったりしたら、それは重大なサインかもしれません。見逃すことがないよう心がけたいものですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Nightmares May Signal a Child is Being Bullied
http://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/pages/