厚生労働省と日本腎臓学会は9日、小林製薬の紅麹製品による健康被害が生じた95症例の調査結果を公表した。初診時の主訴として半数以上の症例で倦怠感や食思不振、尿の異常、腎機能障害を認め、腹部症状や体重減少を訴える患者も一定数いたが、大半は被疑剤の中止で回復していた。また、厚労省は小林製薬から報告のあった死亡例5例のうち3例で「前立腺癌」「悪性リンパ腫」「高血圧、高脂血症、リウマチ」の既往歴があったことも公表した。
腎臓学会は、紅麹コレステヘルプ等の使用による健康被害の実態把握を目的とし、学会員に対して4日時点で登録された健康被害を生じた95例に関する調査を行った。