独自の画像センサーにより高画質を実現
富士フイルム株式会社は5月1日、下部消化管用処置用スコープ「EC-580RD/M」を、同日より富士フイルムメディカル株式会社を通じて発売すると発表した。富士フイルムは、5月15日から17日まで開催される「第87回日本消化器内視鏡学会総会」に同製品を出展する。
画像はニュースリリースより
EC-580RD/Mは、従来機では12.8mmであった軟性部外径を10.5mmに細径化。また、細さと軟らかさを求める一方で、手元から先端に向かって連続的に軟らかさを変化させることにより、手元側の力が先端部に伝わりやすくなり、挿入性が向上したという。
さらに同社独自の画像センサー「スーパーCCD ハニカム」と歪みの少ない独自開発レンズを搭載。また、ノイズ低減技術を活かすことで、解像度が高く歪みが少ない画像を提供するという。分光画像処理機能「FICE」との併用により、病変部と正常部の境界の視認性が向上することも期待できるため、処置用途としてだけでなく、さまざまな内視鏡検査にもご活用できるとしている。
注目を集める内視鏡的粘膜下層剥離術
早期がんの処置において、内視鏡と処置具を用いて粘膜下層を切開・剥離する「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」など、患者の負担が少ない治療が近年、注目を集めており、その症例数は増加傾向にある。富士フイルムは、これまでにディスポーザブル高周波ナイフ「FlushKnife」などのESD処置具を発売。患者の負担が少ない治療の普及に貢献してきたとしている。
プレスリリースでは、
下部消化管用処置用スコープ「EC-580RD/M」をラインアップに加え、ESD処置具とあわせて、患者負担をやわらげる低侵襲な内視鏡下手術の普及をサポートします。今後も独自の技術でがんなどの疾患の早期発見・早期治療と、患者負担の低減を目指した製品開発、ラインアップ拡充を進めていきます。(富士フイルム株式会社 ニュースリリースより引用)
と述べられている。(伊藤海)
▼外部リンク
富士フイルム株式会社 ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/