厚生労働省は4月25日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の委員が、関係する製薬会社から講演料などを受け取っていたことを申告せずに会議に参加する事案があったと発表した。桃井眞里子部会長(国際医療福祉大学副学長)を含む4人の委員から申告漏れが判明したが、厚労省は「いずれも部会の議決に影響を及ぼすものではない」としている。
桃井部会長は、昨年1月に栃木県の那須郡市区医師会の生涯教育講演会で講演した際に、HPVワクチンの「ガーダシル」を製造販売するMSDから11万円の講演料を受け取ったが、今月になって再確認したところ、講演料が医師会からではなく共催のMSDから支払われていたことが判明し、修正報告を行った。