厚生労働省は、革新的新薬を日本へ迅速に導入した場合に薬価上で評価する「迅速導入加算」の新設などを盛り込んだ2024年度薬価制度改革の論点整理案を、11月29日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会に示した。新薬創出等加算では、企業要件・指標の廃止を検討する一方、未承認薬など厚労省からの開発要請に応じなかった企業を対象から除外する考え方を提示。適切な対応を取らなかった企業の製造販売品目は加算の累積額を控除する厳しい対応を検討する。
迅速導入加算は、薬事制度の先駆的医薬品に対応する先駆加算に準じた取り扱いとし、要件を全て満たした品目は、新規収載時の補正加算、追加された効能・効果における改定時加算、市場拡大再算定における補正加算で評価するとした。