中央社会保険医療協議会は15日の総会で、2024年4月の医師の働き方改革に向け、医療機関で働く薬剤師業務の評価をめぐり議論した。地域で薬剤師不足が叫ばれる中、薬剤師の教育研修体制を持ち、大学病院に勤める薬剤師が地域の病院に出向して地域医療を経験させる取り組みを行う医療機関に対し、委員からは診療報酬上で評価することを支持する意見が上がった。
厚生労働省のデータによると、新人向けの卒後研修として実施している医療機関は約3割で、病床規模が大きい病院ほど研修が実施されている傾向がある。金沢大学附属病院などでは薬剤師の研修の一環として、能登半島北部の医療過疎地域への薬剤師出向により、地域医療を研修する仕組みもある。