東芝メディカルシステムズの快挙
今月の9月13日、東芝メディカルシステムズが開発した「全身用X線 CT TCT-900S FLEET」が平成24年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されたことが明らかになった。
登録された理由にはこの全身用X線機器が2つの「世界初」を達成したことによる。
1つは世界初の「高速連続回転スキャン」であり、もう1つは世界初の「ヘリカルスキャン」を実現したことが高く評価されたという。
この機器には先の2つの「世界初」に加えて、大出力のX線管球、高性能個体検出器、回転機構、高速演算装置などの数多くの技術が投入されて、新たにレベルアップされたものとなっている。
前機器との違いは?
この機器が最初に投入された頃と比べ、機能には格段の差がある。
1回のX線検査には数分から最長で数十分かかるのが当たり前であったが、スリップリング技術を採用したことによって、高速連続回転による撮影ができるようになった。
このスリップリング技術がさらにヘリカルスキャンへの実現に大きく貢献した。
多彩な動きをする臓器の撮影や高速寝台移動との組み合わせによってCT検査の向上につながったのである。
※【9/19日更新】:公開時点での画像が間違っており差し替えいたしました。関係者様にはご迷惑をお掛けしました。
▼外部リンク
東芝メディカルシステムズ株式会社
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/