財務省の財政制度等審議会財政制度分科会は11日、高等教育における私立大学の補助金などをめぐり議論した。2022年度でも学生1人当たり補助額について、定員割れの私大に対するメリハリが効いていないと問題視。定員割れ大学に対しては、補助要件として規模適正化に向けた対応策の策定を求めるなど配分方法を見直すべきと提言した。
同分科会は、18歳人口が1991年の207万人をピークに約30年間で約5割、約90万人が減少していることを挙げた上で、「私立大学全体で見た入学定員充足率は低下を続け、足元では100%を下回っている。半数以上の私立大学は定員割れを起こしている」と厳しく指摘した。