北海道薬学大会が21日に札幌市内で開かれ、シンポジウムで病院薬剤師から非薬剤師へのタスクシフトや薬剤師業務の機械化に関する取り組みが示された。旭川医科大学附属病院薬剤部の山本譲副薬剤部長は、調剤機器の導入によって調剤インシデント件数が導入後に約半数まで減少し、「薬剤名称」「規格・剤形」のヒヤリハット事例も有意に減少したと報告した。山本氏は、「医療安全向上を最優先することで最終的に薬剤部のマンパワーや時間の創出につながる」と説明した。
同院の2021年度月平均処方箋枚数は、外来が約870枚で医薬分業率は約95%、入院は約9000枚。1日当たり300~400枚を処理している。こうした中で20年ぶりに調剤機器の更新を行うことになった。