厚生労働行政推進調査事業費補助金「適切な医薬品開発環境・安定供給及び流通環境の維持・向上に関する研究」(研究代表者:北里大学薬学部成川衛教授)の研究班は、今年度中を目標に各後発品メーカーの安定供給強化に向けた対応を評価するための指標を作成し、企業指標に基づき要件を満たした後発品は薬価上の配慮を行うよう提案する。発売後短期間での供給中止実績や在庫、製造余力度、製造計画・製造数量の公表など安定供給や品質、透明性確保に向けた取り組みを評価項目として設定し、薬価上で評価することで、品質が確保された後発品が安定供給される環境につなげたい考えだ。
■要件満たせば薬価配慮
研究班は、後発品の安定供給強化に向け、各企業の安定供給、品質、透明性確保などの取り組みをポイント化し、評価に応じて薬価上の配慮を行うことを提案している。後発品専業メーカー5社を対象にヒアリングし、安定供給強化に向けた取り組みを評価するための企業指標を作成する上で基礎情報となる検討事項をまとめた。