直近5週でAH3亜型97%、B型3%、AH1pdm09は0%
国立感染症研究所は3月31日、2023年第12週:3月20日~3月26日(3月29日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2023年第12週の定点当たり報告数は6.44(患者報告数3万1,760)となり、前週の定点当たり報告数8.42(患者報告数4万1,319)よりも減少した。都道府県別では新潟県(19.43)、山形県(16.75)、富山県(13.85)、青森県(13.20)、岩手県(11.65)、秋田県(11.14)、石川県(10.25)、広島県(10.07)、香川県(8.81)、北海道(8.75)の順となった。6都道府県では前週の報告数よりも増加し、41都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約19.2万人(95%信頼区間:17.4~21.1万人)となり、前週の推計値(約24.6万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約3.2万人、5~9歳が約5.6万人、10~14歳が約3.5万人、15~19歳が約1.3万人、20代が約1.2万人、30代が約1.7万人、40代が約1.4万人、50代が約0.6万人、60代が約0.4万人、70歳以上が約0.4万人となった。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約364.2万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は38か所で、注意報レベルを超えている区域は63か所であった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は165例であり、前週(216例)から減少した。40都道府県から入院患者の報告があり、年齢別では1歳未満(8例)、1~4歳(36例)、5~9歳(40例)、10代(21例)、20代(7例)、40代(2例)、50代(2例)、60代(5例)、70代(16例)、80歳以上(28例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第8週~2023年第12週)ではAH3亜型が166件(97%)、B型が5件(3%)、AH1pdm09が0件(0%)の順であった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ