ウイルス検出状況はAH3亜型94%、B型は1%未満
国立感染症研究所は2月17日、2023年第6週:2月6日~2月12日(2月15日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)
2023年第6週の定点当たり報告数は12.91(患者報告数6万3,786)となり、前週の定点当たり報告数12.66(患者報告数6万2,583)よりも増加した。都道府県別では福井県(45.03)、石川県(40.48)、沖縄県(30.25)、大阪府(28.12)、京都府(26.30)、富山県(24.85)、福岡県(24.17)、宮崎県(23.26)、大分県(20.95)、奈良県(20.20)の順となっている。28都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。19都道府県で前週の報告数よりも減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約36.2万人(95%信頼区間:33.0~39.4万人)となり、前週の推計値(約35.9万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約5.6万人、5~9歳が約12.6万人、10~14歳が約7.2万人、15~19歳が約2.1万人、20代が約1.5万人、30代が約2.9万人、40代が約2.3万人、50代が約0.9万人、60代が約0.6万人、70歳以上が約0.4万人となっている。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約191.6万人となった。
全国の保健所地域で、警報レベルを超えている保健所地域は64か所で、注意報レベルを超えている保健所地域は186か所であった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は217例であり、前週(192例)から増加した。38都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(11例)、1~4歳(52例)、5~9歳(74例)、10代(20例)、20代(1例)、30代(5例)、40代(5例)、50代(4例)、60代(8例)、70代(12例)、80歳以上(25例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2023年第2週~2023年第6週)では、AH3亜型が216件(94%)、AH1pdm09が14件(6%)、B型が1件(1%未満)の順であった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ