JFEエンジニアリング、ユニバーサル技研と提携
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は3月25日、陽電子放射断層撮影装置(PET)検査で用いる放射性薬剤を自動合成する次世代装置「FASTlab」(ファストラボ)について、新たな体制による日本国内での販売を開始したことを発表した。
これは、JFEエンジニアリング株式会社、および株式会社ユニバーサル技研とそれぞれ締結した販売提携契約に基づくもので、これら国内有力企業との連携構築により、FASTlabの普及を目指していく方針だという。
(画像はプレスリリースより)
短時間で高効率、PETによるがん検査の利便性を向上
FASTlabは、主にがんのPET検査で使用する放射性のフルオロデオキシグルコース薬剤を自動合成する装置で、GEヘルスケア・ジャパンが2012年4月より販売しているもの。検査時に体内投与する薬剤を生成する装置であり、欠かせないシステムのひとつである。
合成用試薬がセットされたフルパッケージングカセット方式を採用している点が特徴で、短時間に高効率・低被ばくの確実なフルオロデオキシグルコース薬剤合成を実現し、PETによるがん検査の利便性向上に寄与するものとなっているという。
今回、販売提携契約を締結したJFEエンジニアリングは、病院内におけるPET用薬剤製造に用いるサイクロトロン、合成装置などの分野における、国内有数のエンジニアリング企業であり、一方のユニバーサル技研は、PET検査用の薬剤投与装置などを国内PET設置病院の半数以上に納入してきた実績をもつ企業である。
GEヘルスケア・ジャパンは2社との販売提携により、FASTlabのさらなる国内普及が図れること、また国内に約150施設あるサイクロトロン導入済みの医療機関および新規導入先などに対し、設置計画から運用までの各段階における、タイムリーで適切、細やかなサポートを提供していくことが可能になるとしている。(紫音 裕)
▼外部リンク
GEヘルスケア・ジャパン株式会社 ニュースリリース
http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/