中央社会保険医療協議会総会は14日、インスメッドのマイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)による肺非結核性抗酸菌症治療薬「アリケイス吸入液590mg」(一般名:アミカシン硫酸塩)の費用対効果評価案を了承した。多剤併用療法で連続した6カ月間以上治療した肺MAC症患者を対象に、多剤併用療法にアリケイスを上乗せして費用対効果評価を行った結果、「費用増」となった。
アリケイスは、初の肺MAC症治療薬として5月に薬価収載された。開示度が50%未満で、予測市場規模が100億円以上の品目のため、費用対効果評価の対象となった。
多剤併用療法で連続した6カ月間以上治療した肺MAC症患者で多剤対症療法と比較したところ、ICER(円/QALY)が1000万円/QALY以上と、効果を獲得するのに1000万円以上かかり、営業利益の価格調整係数は0.5、有用性系加算等の価格調整係数は0.1と費用増となった。