沖縄県は、14日に行われた県内国公立大学薬学部設置推進協議会で、薬学部設置に関する基本方針の素案を示し、2031年4月までに薬学部の開学を目指す方針を打ち出した。来年度に大学を選定し、協定を締結する。定員数は現段階では100人程度を計画している。
沖縄県は人口10万人当たりの薬剤師数が全国最下位で薬剤師の地域偏在解消が大きな課題となっている。薬学部設置に関する基本方針の素案では、慢性的で深刻な薬剤師不足を解消するため「県内に薬学部を設置することにより地域内で安定的に薬剤師を育成する環境を整えることが不可欠」と指摘。薬学部を設置する大学については、薬学部進学を望む県内の高校生等の経済的負担や近年設置された薬学部の状況を踏まえ、「県内の国公立大学であることが望ましい」とした。