京都府薬剤師会は、今月下旬からe-お薬手帳の運用を開始する。大阪府薬剤師会が開発したe-お薬手帳を京都府下の薬局でも使えるように、京都府の補助金を得て、レセコンからアンドロイド型スマートフォンへのお薬情報の取り込みを容易に行えるICカードリーダライタの各薬局への設置を促進する。現時点で200薬局以上が参加の意思を表明している。e-お薬手帳の導入をきっかけに紙のお薬手帳の有用性を改めて患者に説明し、その持参率を高めたい考えだ。
京都府は昨年12月に成立した2013年度補正予算で、e-お薬手帳の普及に約1000万円を投じることを決定。これを受けて京都府薬は、e-お薬手帳の活用方法や有用性を患者に説明するパンフレットを作成したほか、会員薬局向け説明会を実施。ICカードリーダライタの調達費用の3分の1をこの補助金で賄えるため、手上げ方式で参加薬局を募っている。会員薬局の半数に該当する480薬局分の補助金があり、現在200薬局以上が参加の意思を表明した。今月末まで募集を続ける計画だ。