医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 行政・経営 > 進まない病院の耐震化、完了した施設は56.7%、前年とほぼ変化なし

進まない病院の耐震化、完了した施設は56.7%、前年とほぼ変化なし

読了時間:約 56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年08月29日 AM09:00
進まない耐震化工事

厚生労働省は、平成22年における病院の耐震改修状況調査の結果を公表しました。

調査結果によると、病院の耐震化率は、56.7%。前年の平成21年調査結果の56.2%と比較し、改善していない状況が明らかとなりました。

この調査は、平成22年10月に、全国の病院8690、および災害拠点病院・救命救急センター632を対象に実施されています。

災害拠点病院及び救命救急センターの耐震化率は、66.2%

対象となった病院からの回答数は、8541。全ての建物に耐震性のある病院数は、4846(56.7%)、一部の建物に耐震性がある病院数は、2541(29.8%)、全ての建物に耐震性がない病院数は、279(3.3%)となり、さらに震度6程度の地震で倒壊又は崩壊する危険性が高いとされる建物は、371(4.3%)となりました。

また、災害拠点病院及び救命救急センターにおける回答数は、630。全ての建物に耐震性のある病院数は417(66.2%)、一部の建物に耐震性がある病院数203(32.2%)、全ての建物に耐震性がない病院数は、7(1.1%)となり、震度6程度の地震で倒壊又は崩壊する危険性が高いとされる建物は、64(10%)となりました。

厚生労働省では、医療施設耐震化臨時特例交付金による耐震改修を行っており、今後、災害拠点病院及び救命救急センターの耐震化率は8割強となると予測しています。

▼外部リンク


http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002i02h.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 行政・経営

  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外