日本薬学会は、第134年会(組織委員長:大塚雅巳熊本大学大学院教授)を3月27~30日の4日間、熊本市内(熊本大学黒髪キャンパス、ホテル日航熊本、熊本市総合体育館など)で開催する。1981年の第101年会以来、33年ぶりの熊本開催となる今回の年会は「薬を創り、薬を育み、命を衛る」をテーマに掲げ、会頭講演、国内外から12件の特別講演、受賞講演のほか、シンポジウム(特別6題、一般59題、大学院生3題、スポンサード1題)、ランチョンセミナー17題、一般演題(口頭1041題、ポスター2569題)、機器展示79社、市民講演会など多彩な企画を展開していく。
組織委員長の大塚氏は本紙に「2006年から導入された6年制薬学教育が一巡した今、薬を通して命を衛るために、創薬と育薬のために基礎薬学と臨床薬学のバランスの良い発展が大事。その両者が患者の命を衛ることにつながる」とテーマに込めた思いを語った。特に今回は、佐藤記念国内賞の授賞対象が従来の薬学一般から「医療現場において薬学的活躍をした人」に変更されたことなども特徴の一つだという。