親の間違った判断により、子供が家庭で適正に服薬できていない
くすりの適正使用協議会は2月18日、中学生の医薬品の使用を取り巻く環境を調査するため、中学生の子供を持つ母親500名を対象とした「医薬品の適正使用に関する意識・知識調査」を実施し、同調査を通して2つの問題が明らかになったと発表した。
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1つ目は「親の間違った意識や判断により、中学生が家庭で医薬品を適正に使用できていない」という点である。
調査の中の質問で、「自分(母親)/父親が病院で貰った薬を、自分の判断で量を加減して子供に飲ませたことがある」と回答したのが33.8%、「過去に子供が病院から貰った薬の使い残しを、再び似た症状が出た際に飲ませたことがある」と回答したのが65.6%と、適正でない薬の使用の実態が明らかになったという。
保護者に医薬品の知識がない
もう1つが「保護者として医薬品や薬の適正使用について知識がない」という点である。
「健康食品やサプリメントは医薬品ではないということを知らない」と回答したのは41.6%、「病院で貰った薬は症状が良くなっても自己判断でやめてはいけないということを知らない」と回答したのは27.6%と、保護者自身に正しい薬の知識がない、ということが1つ目の問題の原因であることが分かったという。
中学校義務教育では、2年前から「くすり教育」が導入されている。子供に医薬品の正しい使用方法を教育するためにも、保護者の医薬品に関する知識向上が必要であるとしている。(森田春泥)
▼外部リンク
くすりの適正使用協議会 ニュースリリース
https://www.rad-ar.or.jp/information/pdf/