中央社会保険医療協議会は28日の総会で、2022年度調剤報酬に関する改定案をめぐり議論した。複数の医療機関から6種類以上の内服薬が処方された患者に対し、服薬状況の一元的管理や必要な薬学的管理を行った場合の評価として「調剤管理加算(調剤管理料)」を新設することについて、支払側委員が「ポリファーマシーを是正する方向性に逆行する」と反発。診療側と支払側で意見が割れたが、事務局から同加算によるポリファーマシー対策への有効性を検証していく方向性が示され、概ね了承された。
調剤報酬の改定案では、これまで調剤料として評価されていた薬剤調製や取り揃え監査業務の評価として「薬剤調製料」、調剤料として評価されていた処方内容の薬学的分析と調剤設計、薬剤服用歴管理指導料として評価されていた薬歴管理業務については「調剤管理料」を新設するとした。