中央社会保険医療協議会は26日の総会で、調剤料をめぐって議論した。診療側の有澤賢二委員(日本薬剤師会常務理事)は、薬剤師業務が対物中心から対人中心へと構造的転換が図られる中、対物業務とされている調剤料に対人業務的な要素も含まれているとし、単純な調剤料の加算引き下げに慎重な対応を求めたが、他の委員からは調剤料に含まれる業務について、薬剤師による薬学的判断を伴う対人業務と対物業務を整理した上で加算料を含め、適切に評価すべきとの意見が相次いだ。
2020年の調剤医療費で技術料約1兆9000億円のうち、調剤料は約8100億円を占めた一方、対人業務に相当する薬学管理料は約3700億円と2割程度にとどまる。