新しいICTの活用法
7月18日から20日にかけての3日間、東京ビッグサイトにおいて「国際モダンホスピタルショー2012」が開催された。
会場では、最新のデジタル製品の発表会のように多くのIT技術を取り入れた最新の医療機器などが展示された。その中で,ICTについて活用方法のセミナーが開かれていた。
ICTとは、Information and Communication Technology のことで主に「情報共有」を念頭において用いられる言葉である。
このICTを用いた情報システム「GEMITS」が岐阜大学病院の小倉真冶教授によって考案された。
「GEMITS」ができること
このシステムが実際に適用されると、救急時、通常の15-20分以上短縮して患者の治療を開始することができるようになるという。
「GEMITS」のシステムは、患者が持ち歩くメディカカード(救急医療情報)、救急車などに配備される読み取りデバイス、そして医師が持ち歩くICカードによって構成されている。
患者の治療データをメディカカードに登録すれば、救急時、自分で病状を説明できない場合にも医師がそのカードを専用デバイスで読み取ることにより治療を始める時間の短縮に役立つ。
このカードはすでに全国5万人が使用しているという。
「GEMITS」システムはほとんど完成されているが、自動化、セキュリティーなどの課題が残されている。
システムが導入され救命率が上がり、多くの人の命が救われることを期待したい。
▼外部リンク
「GEMITS」アライアンスパートナーズ
http://gemap.jp/bosyu.htm