中高年層で生活習慣病リスク等になると知られているが、若年層では?
大阪大学は10月19日、2007~2015年度に大阪大学に入学した学生の健診データを利用して、一人住まいの大学生は肥満のリスクが高いことを明らかにしたと発表した。この研究は、同大キャンパスライフ健康支援センターの山本陵平准教授と守山敏樹教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Journal of American College Health」に掲載されている。
画像はリリースより
一人住まいは、中高年層の肥満、高血圧、糖尿病、心血管系疾患などの生活習慣病や死亡のリスクであることがわかっているが、若年層の生活習慣病に及ぼす影響はいまだ明らかではない。
研究グループは今回、2007~2015年度に大阪大学に入学した学生2万6,394人の6年間の在学期間中の学生健診データを利用して、入学時の居住形態(自宅、一人住まい、寮、その他)と体重増加および肥満のリスクを評価した。
一人住まいの学生の肥満リスク、男性で1.18倍、女性で1.67倍に上昇
その結果、男性1万7,540人では、自宅住まいの学生と比較して、一人住まいの学生の≧10%の体重増加リスクは1.24倍に、肥満(BMI≧25kg/m2)のリスクは1.18倍に上昇していた。同様に、女性8,854人ではそれぞれ1.76倍と1.67倍に上昇していたという。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、運動量が減少し、肥満などの生活習慣病が増加することが懸念されている。「研究結果より、一人住まいの大学生はその影響を強く受ける可能性が示唆された。一人住まいの大学生は、withコロナ時代の健康管理において注目すべき対象である」と研究グループは述べている。
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・大阪大学 ResOU