2型糖尿病患者に最初に投与される糖尿病治療薬が「DPP-4阻害薬」であることが国立国際医療研究センター(NCGM)などが実施した調査で明らかになった。患者全体の65%に第一選択薬としてDPP-4阻害薬が使われており、ビグアナイド(BG)薬、SGLT2阻害薬が続いた。薬剤開始後1年間の総医療費はBG薬で治療を開始した患者で最も安かった。
NCGMと横浜市立大学、東京大学、虎の門病院は全国の診療実態を調べることが可能な匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース(NDB)を用いて、国内の2型糖尿病患者に最初に投与された糖尿病薬の処方実態を明らかにするための全国規模の研究を実施した。NDBデータから成人2型糖尿病患者のうち、インスリンを除いた糖尿病治療薬を単剤で開始した人を対象に調べた。