最新鋭手術支援ロボットのダ・ヴィンチ
近畿大学は1月22日、同大学医学部附属病院に最新鋭の手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入すると発表した。2月12日より稼働するとしている。
(画像はプレスリリースより)
ダ・ヴィンチは、1990年代に米国にて開発された遠隔操作型の内視鏡下手術支援ロボット。世界中で導入が進んでおり、1月22日現在で、国内では154台が導入されているという。今回、同大学医学部附属病院で導入する機種は、最新の「ダ・ヴィンチ Si サージカルシステム デュアルタイプ」(3億7800万円)としている。
ダ・ヴィンチは7つの関節を持ち動きの自由度が高く、直観的で正確な操作感があるのが特長。人間の手で生じうる手振れなどの誤作動を防ぐことができるという。また、先端に設置された小型カメラにより、通常見ることができない患部を撮影したり、その画像を拡大することで詳しく症状をとらえることなどが可能である。
ロボット手術で患者の負担を少なく
ロボットを用いた手術の特徴は、従来の開腹術と比べて患者への負担が小さく、出血量も少ないため入院日数が少なくてすむ点である。また、一般的な腹腔鏡手術よりも術者の上達スピードが速いと言われている。
同大学医学部附属病院は、がんの治療に関してトップクラスの実績を持つ病院として知られている。ダ・ヴィンチが日本でも普及し始める中で、より安全で質が高い手術を行うために導入を決定したとしている。(たなか牡丹)
▼外部リンク
近畿大学プレスリリース
http://www.kindai.ac.jp/topics/2014/