厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」は7日、緊急避妊薬のスイッチOTC化に関する再検討を開始した。今後、医師の処方箋なしに緊急避妊薬の販売が可能な諸外国の販売状況や使用状況などについて、海外調査を実施する。海外調査結果を得た後に、国内で緊急避妊薬のスイッチOTC化に関する課題や解決策を検討していく方針だ。
緊急避妊薬をめぐっては、海外90カ国で医師の処方箋なしに購入できる一方、日本では医療用医薬品で保険適用も認められていない。2017年に開かれた厚労省のスイッチOTC化に関する検討会では、性教育の遅れや対応する薬剤師の知識不足、安易な販売、悪用や濫用の懸念などを理由に否決されていた。